ポジティブ心理学を学べる資格8選!取得するメリット・効果、独学方法、活かせる仕事も解説

「人生を前向きに変えたい」「人の役に立つ知識を学びたい」

そのような思いから、今「ポジティブ心理学」に注目が集まっています。

この記事では、ポジティブ心理学の基礎や資格、独学方法、仕事への活かし方までを紹介します。

【この記事でわかること】

  • ポジティブ心理学は、人の強みや前向きな感情に注目し、より良い人生を築くための科学的アプローチです。
  • 「幸福感」や「自己肯定感」、「レジリエンス」などを高める学びとして注目されています。
  • 資格取得や独学、通信講座など学び方も多様で、学んだ知識を仕事に生かすことも可能です。
もくじ

資格取得前に知っておきたいポジティブ心理学とは?

概要

ポジティブ心理学は、「よりよく生きるための科学」として、今注目を集めている心理学の一分野です。

英語ではpositive psychologyと表記されます。

従来の心理学は、心の病や問題に対処する「マイナスからゼロに戻す」アプローチが中心でした。

しかしポジティブ心理学は、ゼロからプラスへ「すでに健康な人が、より充実した人生を送るにはどうすればよいか?」という視点で、人間の「強み」や「可能性」に焦点を当てています。

この考え方が広まった背景には、幸福やウェルビーイング(心身の健やかさ)への関心の高まりがあります。

ストレス社会や不安定な時代を生きる中で、多くの人が「ただ病気を防ぐだけでは足りない」と感じ、「自分らしく幸せに生きるための知識や方法」を求めるようになりました。

ICF認定コーチ浅井元規

ポジティブ心理学の魅力は、誰にでも実践できるという点にもあります。

「感謝の気持ちを大切にすること」「自分の得意なことに取り組むこと」「良い人間関係を築くこと」など、シンプルかつ効果的な行動習慣が科学的に裏づけられています。

提唱者

提唱者は、アメリカの心理学者マーティン・セリグマン教授です。

1998年、セリグマン教授がアメリカ心理学会の会長に就任した際、「人間の強みや可能性に焦点を当てる新しい心理学の必要性」を訴えたことが、ポジティブ心理学誕生のきっかけとなりました。

セリグマン教授が提唱した「PERMAモデル(ポジティブ感情・エンゲージメント・人間関係・意味・達成)」は、幸福の在り方を5つの視点で捉えた実践的なフレームワークとして世界的に知られています。

ポジティブシンキングとの違い

ポジティブ心理学とポジティブシンキングはよく混同されがちですが、実は考え方の土台が大きく異なります

ポジティブシンキング(積極思考)は、つらい状況でも無理に明るく考えようとする姿勢を指します。

たとえば「失敗しても気にしない!なんとかなる!」というような考え方です。

一方、ポジティブ心理学は科学的な裏づけをもとに、人の長所や感情の変化に注目し、現実を受け入れながら前進する方法を探る学問です。

たとえば「感謝の日記を書くと幸福度が上がる」「強みを使った行動が達成感につながる」といった研究成果が多く存在しています。

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自然体のまま、自分の内側から前向きさを育てていけることが、ポジティブ心理学の魅力です。

コーチングとの関係

ポジティブ心理学とコーチングは、非常に親和性が高い関係にあります。

コーチングとは、対話を通じて相手の可能性や強みを引き出し、目標達成や成長を支援する手法です。その根底には「人は本来、力を持っている」「可能性を信じて関わる」という前向きな信念があります。

これはまさに、ポジティブ心理学が大切にしている考え方と重なります。

たとえば、ポジティブ心理学の代表的な枠組み「PERMAモデル」は、コーチングの実践にも役立つ視点です。

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「人の力を信じて関わりたい」「よりよい対話の力を身につけたい」という方にとって、ポジティブ心理学とコーチングの学びは、互いを深め合う組み合わせです。

ポジティブ心理学の資格を取得するメリット・効果

ポジティブ心理学の資格を取得することで、さまざまなシーンに役立てることができます。

以下では、ポジティブ心理学の資格を取得するメリットや効果をご紹介していきます。

幸福感を高められる

ポジティブ心理学を学ぶと、日常の中で幸せを感じやすくなります。

たとえば、ネガティブな出来事ばかりに注目してしまうクセを、感謝や小さな成功に目を向ける習慣へと変える方法が学べます。

実際に「1日3つのよかったことを書く」といったシンプルな実践でも、幸福感が上がるという研究結果が報告されています。

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資格取得を通じ、こうしたエビデンスに基づいた習慣を学ぶことで、自分や他者の毎日をより豊かに整えるスキルが身につきます。

自己肯定感を高められる

自分に自信が持てない、つい他人と比べて落ち込んでしまうなどの悩みを抱える人にこそ、ポジティブ心理学の学びは大きな力になります。

この学問では、自分の「できていること」や「強み」に意識を向ける力を育てます。

資格講座では、自分の強みを言語化したり、それを実際の行動に落とし込む方法も学べるため、自然と「これが自分の価値なんだ」と認識できるようになります。

その結果、話し方やふるまいにも自信が生まれ、人との関係にもよい影響が広がっていきます。

レジリエンスを高められる

日々の生活では、失敗やトラブル、人間関係のストレスなど、心が揺さぶられる出来事が少なからず起こります。

そんなときに求められるのが「レジリエンス(心のしなやかさ)」です。

ポジティブ心理学では、感情を無理に抑えるのではなく、「起きた出来事をどう受け止め、どう意味づけするか」に注目します。

つまり、感情を敵とするのではなく、味方にしていく視点を育てるのです。

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家庭や仕事、どんな環境でも役立つこの力は、困難を乗り越える自分を支えてくれる一生ものの力になります。

コミュニケーション力を高められる

ポジティブ心理学は、対人関係においても非常に効果を発揮します。

私たちは人との関わりの中で、影響を与えたり、受け取ったりしながら生きています。

この学問では、「相手の感情に寄り添う」「相手の強みに気づき、それを伝える」など、人との関係をより良くするための実践方法が数多く紹介されています。

資格講座の中には、実際の会話例やロールプレイを通じて、聴く力・伝える力を育てるカリキュラムも用意されています。

その結果、「話していて安心するね」「元気がもらえる」と言われるような存在になれる人も多く、家族や職場での信頼関係づくりにもつながっています。

他者の幸福感も高められる

学んだ知識やスキルは、自分だけでなく他の人にも役立てることができます

ポジティブ心理学の知識を持っていると、周囲の人に対して前向きな影響を与えることができます。

たとえば、子どものよい行動を見つけて言葉にしたり、同僚の強みを引き出す関わりをしたりすることが、相手の幸福感や自信につながります。

資格講座を通じて得たスキルは、教育や福祉、コーチングなど「人をサポートする立場」で特に強く求められる能力です。

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自分の学びが人の人生にも影響を与えるという実感は、大きなやりがいになります。

ポジティブ心理学を学びたい方におすすめの資格

以下にポジティブ心理学を学びたい方におすすめの資格をご紹介していきます。

ポジティブ心理学実践インストラクター

運営元日本能力開発推進協会(JADP)
試験実施時期在宅受験のため随時
試験会場自宅(在宅受験)
難易度(合格率等)公式非公開
合格発表時期答案提出後1ヶ月程度
受験料5,600円(税込) ※別途、講座受講料あり
受験資格・認定要件など対応する通信講座の修了が必要

ポジティブキャリアカウンセラー

運営元一般財団法人 ポジティブ心理カウンセラー協会
試験実施時期要問合せ
試験会場要問合せ
難易度(合格率等)公式非公開
合格発表時期要問合せ
受験料要問合せ
受験資格・認定要件など指定講座の受講・修了が必須

ポジティブ感情カウンセラー

運営元一般財団法人 ポジティブ心理カウンセラー協会
試験実施時期随時(講座修了後)
試験会場自宅(在宅受験)
難易度(合格率等)公式非公開
合格発表時期答案提出後1ヶ月程度
受験料5,600円(税込) ※別途、講座受講料あり
受験資格・認定要件など対応するカリキュラムの修了が必要

ポジティブ心理カウンセラー

運営元一般財団法人 ポジティブ心理カウンセラー協会
試験実施時期随時(講座修了後)
試験会場要問合せ
難易度(合格率等)公式非公開
合格発表時期要問合せ
受験料要問合せ
受験資格・認定要件など対応するカリキュラムの修了が必要

ポジティブ心理療法士

運営元一般社団法人コーチング心理学協会
試験実施時期随時(講座修了後)
試験会場要問合せ
難易度(合格率等)公式非公開
合格発表時期要問合せ
受験料要問合せ
受験資格・認定要件など対応するカリキュラムの修了が必要

ウェルビーイング実践ポジティブ心理学プラクティショナー認定ワークショップアドバンス

運営元Japan Positive Psychology Institute株式会社YEEY
試験実施時期要問合せ
試験会場要問合せ
難易度(合格率等)公式非公開
合格発表時期要問合せ
受験料382,800円(※資格認定料、教科書代金の実費を含む)
受験資格・認定要件など対応するカリキュラムの修了が必要

ポジティブメンタルトレーナー資格認定試験

運営元日本生活環境支援協会
試験実施時期随時
試験会場在宅受験
難易度(合格率等)公式非公開
合格発表時期約1ヶ月半
受験料10,000円
受験資格・認定要件など特になし
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また、コーチングの資格について知りたい方は、ぜひ下記記事もご参考ください。

ポジティブ心理学の資格を独学で学ぶ方法

「いきなり資格取得はハードルが高い」「まずは自分で学んでみたい」

ポジティブ心理学は、そんな方でもまずは手軽にも始められる学問です。

ここでは、初心者でも取り組みやすい独学の方法をご紹介します。

ポジティブ心理学に関する本で学ぶ

もっとも手軽に学び始められるのが「読書」です。

ポジティブ心理学の書籍には、初心者向けの入門書から専門的な理論を扱うものまで、さまざまな種類があります。

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まずは1冊手に取ってみるだけでも、「幸福とは何か」「強みとはどう活かせるか」といった問いに触れるきっかけになるでしょう。

ポジティブ心理学に関する動画で学ぶ

文字よりも映像で学びたい方には、YouTubeやオンライン講座がおすすめです。

TED Talkでは、セリグマン教授やポジティブ心理学研究者による講演も公開されており、英語に不安がある方でも日本語字幕付きで視聴できるものがあります。

また、UdemyやSchooといったオンライン学習プラットフォームには、ポジティブ心理学に関連する講座が多数用意されています。

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短時間でポイントをつかめる動画コンテンツは、忙しい方やスキマ時間を活用したい方にも向いています。

ポジティブ心理学に関するセミナーで学ぶ

「もっと深く理解したい」「他の人と一緒に学びたい」という方には、セミナーやワークショップへの参加がおすすめです。

最近では、オンライン形式のイベントも増えており、全国どこからでも参加可能です。

講師から直接話を聞けるだけでなく、グループワークや対話を通して、自分の理解を深めることができる点も魅力です。

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身近なテーマを扱う入門セミナーも多いため、「最初の一歩」として利用する人が増えています。

ポジティブ心理学の5つの要素(PERMAモデル)から学ぶ

要素解説
Positive Emotion(ポジティブ感情)喜びや感謝、安心感などの前向きな感情を育てる
Engagement(エンゲージメント)没頭できる活動に取り組み「今この瞬間」に集中する
Relationship(人間関係)支え合える関係性を築くことで幸福感が高まる
Meaning(意味・意義)自分より大きな目的や価値ある存在に関わることで生きがいを感じる
Achievement(達成)目標を達成することで自信や満足感が生まれる
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各項目はそれぞれが独立したもので個別に測定することができ、この項目毎に追求することで幸福に貢献します。

ポジティブ心理学の資格取得以外に検討できる関連講座

「資格を取るまでは考えていないけれど、ポジティブ心理学の考え方を実務に活かしたい」

そんな方におすすめなのが、資格取得を目的としない実用的な講座です。中でも注目されているのが、 ポジティブ心理学を応用したコーチングの講座です。

ポジティブ心理学とコーチングはどちらも「人の強みや可能性に注目する」という点で非常に親和性が高く、実際に多くのコーチングスクールでもポジティブ心理学の理論が活用されています。

ここでは、ポジティブ心理学の資格取得以外に検討できる関連講座をご紹介します。

コーチングスクールでポジティブ心理学を取り入れた講座の受講

CAM Japanは、ポジティブ心理学を取り入れたカリキュラムが用意されているコーチングスクールの1つです。

ICF(国際コーチング連盟)認定の教育プログラムを通じて、実践的な対話力と共に、人の強みに基づいた支援の在り方を深く学ぶことができます。

「ポジティブ心理学の知識を対話の中で活かしたい」「学びをより実践的な形で深めたい」という方にとって、コーチングの学びは非常に実用的な選択肢になります。

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「人生を前向きに変えたい」「人の役に立つ知識を学びたい」方は、まずは気軽に無料説明会に参加してみるとよいでしょう。

職場のポジティブ心理学入門の受講

コーチング以外にもポジティブ心理学を仕事に活かす手段として、日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)が提供する通信講座「職場のポジティブ心理学入門(ASP)」があります。

この講座は、以下のような職場の課題に対して、ポジティブ心理学の視点からアプローチする方法を学べます。

  • 部下や同僚の強みに着目した関わり方
  • 感謝や承認の伝え方によるモチベーションの向上
  • 自分自身のやりがいや働く意味を再認識するワーク

約2ヶ月のカリキュラムで、日常業務に無理なく取り入れられる点が特長です。

心理学の専門用語を使わず、わかりやすい言葉で構成されているため、忙しい社会人でも安心して学ぶことができます。

ポジティブ心理学を資格取得以外で本格的に学ぶ方法

ポジティブ心理学をより深く、理論から体系的に学びたいと感じたときには、大学や大学院での学びは非常に有効な選択肢となります。

大学や大学院でポジティブ心理学を学ぶ

ポジティブ心理学は比較的新しい分野ではありますが、現在では国内外の多くの大学で関連科目として取り入れられるようになってきました。

特に心理学部、教育学部、福祉系の学部では、「幸福」「自己効力感」「レジリエンス」「ウェルビーイング」といったテーマのもと、ポジティブ心理学に関する講義やゼミが設けられている学部があります。

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科目等履修生制度や公開講座を活用すれば、社会人でも学びやすい環境が整っている場合もあります。

ポジティブ心理学の資格を生かせる仕事

ポジティブ心理学の資格を取得する際に、その資格を生かすことができる仕事が気になる方も多いのではないでしょうか。

ここでは、ポジティブ心理学の資格を生かすことができる仕事を紹介していきます。

コーチング(コーチ)

コーチングの現場では、ポジティブ心理学の考え方が非常に有効に働きます。

コーチングとは、対話を通してクライアントの強みや可能性を引き出し、目標の達成や自己成長をサポートする関わり方です。

「人は本来、力を持っている」という前提に立つこのアプローチは、「強み」や「幸福感」に焦点を当てるポジティブ心理学と非常に相性が良いのです。

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実際ポジティブ心理学を学んだコーチは、感情への理解や希望を育む問いかけに長けており、クライアントの内面により深く寄り添うことができます。

教育(教師)

子どものやる気や自己肯定感を高めたいと考える教育関係者にも、ポジティブ心理学は強力な味方になります。

ポジティブ心理学は、「強みに注目する」「努力やプロセスを認める」「失敗を学びの機会ととらえる」など、生徒の心を前向きに育てる具体的なヒントを数多く提供してくれます。

また、教師自身のレジリエンスや幸福感を高める上でも役立ちます。

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忙しくプレッシャーも多い教育現場において、自分の心を整え子どもと健やかに向き合う力を育てることは、教育者としても大切な土台となります。

カウンセリング(カウンセラー)

心の支援を行うカウンセラーにとって、ポジティブ心理学はこれまでの知識をさらに補完する学びとなります。

従来のカウンセリングは「問題の軽減」が主な焦点でしたが、ポジティブ心理学はそこに「より良い未来を描く支援」という視点を加えます。

具体的には、クライアントの「強み」「価値観」「希望」に働きかけることで、前向きな変化を後押しできる支援スタイルを取り入れることができます。

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福祉、医療、教育など、さまざまな領域のカウンセリングで活かされており、利用者の元気になる力に働きかけたい方にとってはとても有益な知識です。

コンサルティング(コンサルタント)

組織開発や人材育成を支援するコンサルタントにとっても、ポジティブ心理学は大きな武器となります。

近年、多くの企業が社員のウェルビーイングや心理的安全性を重視するようになっています。

ポジティブ心理学を活用すれば、個人の力を引き出し、組織の活性化を促すプログラムや制度づくりが可能になります。

会社のマネジメント(経営者・管理職の方など)

部下の力を引き出したい、チームを前向きに導きたいと考えるマネージャーにも、ポジティブ心理学の知識は実践的に役立ちます。

たとえば、「強みに基づいたフィードバックの方法」や「感謝や承認を伝えるタイミング」など、日常的なマネジメントに直結するノウハウを学ぶことができます。

また、メンバーの離職防止やモチベーション向上といった課題にも、感情と関係性に注目するポジティブ心理学のアプローチが効果を発揮します。

ポジティブ心理学の資格を活かしてコーチになるには?

ポジティブ心理学の資格で学んだ知識や視点は、コーチングの実践に活かすことができます。

もし「学んだことを人のために役立てたい」「対話を通じて誰かを支えたい」と感じているなら、コーチングを体系的に学ぶことで、より実践的に力を発揮できるようになります。

特にICF(国際コーチング連盟)認定の教育を受けることで、国際的にも通用するスキルや倫理観を身につけることができます。

ICF認定資格についてさらに知りたい方は、下記の記事もぜひご参考ください。

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ポジティブ心理学の知識修得だけで終わらせず、実践に繋げたい方にとって、コーチングの学びやコーチとしての活動は次のステップの選択肢となるでしょう。

ポジティブ心理学の資格に関するよくある質問

ポジティブ心理学が批判されることがあるのは本当?

はい、ポジティブ心理学には有益な面が多くある一方で、一定の批判も存在します。

代表的な指摘としては、「幸せの定義や測定が曖昧ではないか」「ネガティブな感情や社会課題を軽視してしまうのではないか」といった点が挙げられます。

たとえば、ポジティブな感情ばかりを重視すると、悲しみや怒りなどの自然な感情を無視してしまう恐れがあります。

しかし近年は、ネガティブな感情も人生の一部として受け入れる「包括的ウェルビーイング」という考え方も広まりつつあり、研究の方向性も進化しています。

ポジティブ心理学を「人生をよりよくするためのツール」の1つとし、まずは柔軟に活用してみることがおすすめです。

ポジティブ心理学は子育てにも役立つ?

はい、とても役立ちます。

たとえば、子どもの強みに注目して声をかけたり、感謝の気持ちを伝える習慣を育てたりと、家庭でもすぐに実践できるヒントが多くあります。

また、ポジティブ心理学を学んだ親自身が、自己肯定感やストレス耐性を高めることで、子どもに安心感を与える関わり方ができるようになります。

「まずは親が整うことが大切」とよく言われますが、ポジティブ心理学はそのための考え方や習慣づくりにも相性の良い学問です。

ポジティブ心理学の資格が人気の理由は?

大きな理由として、「すぐに使える実践的な知識が多いこと」が挙げられます。

たとえばポジティブ心理学には、感謝の習慣、強みに意識を向けるワーク、前向きな声かけのコツなど、日常生活や人間関係ですぐに活かせる内容が豊富です。

また、学習者の声には「前向きになれる」「視点が変わった」といった感想が多く、学びによる変化を実感しやすい点も、人気の理由のひとつです。

ポジティブ心理学とアドラー心理学の関係は?

どちらも「人の成長」や「前向きな変化」に注目する点では似ていますが、アプローチの仕方に違いがあります。

アドラー心理学は「人は目的をもって行動する」という前提に立ち、勇気づけや共同体感覚を重視します。

一方、ポジティブ心理学は「感情」「強み」「幸福度」などを科学的に測定し、データに基づいて人の可能性を引き出す方法を探る学問です。

どちらも日常に活かしやすく、組み合わせて学ぶ方も多くいます。

ポジティブ心理学の資格に関する口コミ、評判は?

「人生の視点が変わった」「前向きになれた」といった声が多く見られます。

特に「感謝する習慣ができた」「自分の強みに気づけた」という変化を実感している方が多いのが特徴です。

ただし、資格の種類や講座の質には差があるため、自分の目的に合った資格を選ぶことが大切です。

口コミや体験談をチェックし、内容や学習スタイルが自分に合っているかを確認してから申し込みを検討するのがおすすめです。

ポジティブ心理学の資格を日常で実践するポイントは?

実践のコツとして、無理に前向きになろうとしないこと、小さな習慣から始めることが大切です。

たとえば、1日1つ今日よかったことを書き出すことや、誰かにありがとうを伝えることなどから始めてみましょう。

そんなシンプルな習慣でも、毎日の視点や感情が少しずつ変わっていきます。

また、自分の強みを意識しながら行動することも実践のポイントです。

強みを意識することで、自然とモチベーションや充実感が高まっていく感覚も得られるでしょう。

何より、無理せず自分のペースで続けられることが、実際の生活に生かされていくことに繋がるので、ぜひ楽しみながら実践してみてください。

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