コーチングに興味があっても、高いお金を払って後悔するのは避けたいですよね。
コーチングを受けるための費用は、どのくらいなのでしょうか?
「コーチングの相場を知ったうえで検討したい」「できるだけ安くコーチングを受けたい」「金額による違いを知りたい」という人向けに、コーチングの費用相場と効果的に活用するコツについて説明していきます。
【この記事でわかること】
- コーチング費用の相場は、サービスの種類やその内容によって大きく異なります。
- コーチングの料金は、専門性や個別対応が影響し高額になることが多いです。
- 自分に合ったコーチを選ぶコツは「目的を明確にすること」「コーチの実績を確認すること」「コーチとの相性を確かめること」。
また、コーチの選び方もあわせて解説します。
コーチング費用の相場とコーチの選び方を知って、自分に合った内容のコーチングサービスを見つけましょう。

コーチングの価格帯は広いですよね。料金相場や価格による違いについて分かりやすく説明していきます。

コーチング費用の相場とは?
コーチング自体は特別な資格がなくても行えて、料金についてもコーチが決められます。
安いものは1時間2,000円〜5,000円程度で受けられますが、高いものは1時間5万円以上というケースもあります。

必ずしも費用が高ければコーチングの質も高いとはいえないため、一般的な相場や値段設定の理由などを理解して、「費用に見合った効果が期待できるか?」を判断しましょう。
一般的な料金の目安
あくまでも目安にはなるものの、1時間のコーチングで1万円〜3万円が一般的な相場です。コーチによって提供しているサービスの内容が異なるため、相場はひとつの目安として考えてください。
「値段が高い方が、効果も高い」「相場よりも安いコーチングは意味がない」というわけではありません。
また、コーチングは1回のセッションで終了するわけではなく、月に1〜2回の頻度で継続して受けるケースが多いです。
例えば、1時間のコーチングを月に2回の頻度で半年間継続する場合は、15万円〜30万円前後の費用になるでしょう。
コーチングの費用を確認するときは、1回あたりの料金だけでなく、コースの総額も確認するようにしてください。
コーチングの種類による相場の違い
コーチングにはいくつかの種類があります。
「今後のキャリアについて悩んでいる新入社員」と「将来に向けて会社のビジョンをより明確にしたい経営者」では、受けるべきコーチングの内容も変わってくるでしょう。
そして、コーチングの種類によっても相場は異なるため、コーチングを受ける目的をはっきりさせたうえで、自分に合った内容のサービスを選ぶようにしてください。
例えば、より良い人生を送るためのライフコーチングや一般従業員向けのビジネスコーチングは1回あたり3万円以下のケースが多いです。
一方で、企業のトップなどの経営層をターゲットとしたエグゼクティブコーチングは、一般的なコーチングの相場よりも高い値段設定になります。
コーチングの種類 | 1回あたりの相場 |
---|---|
ライフコーチング | 5,000円〜3万円程度 |
ビジネスコーチング | 1万円〜3万円程度 |
エグゼクティブコーチング | 3万円〜10万円程度 |
コーチング費用が高い理由とは?
コーチングの料金を説明してきましたが、相場を知って、「想像していたよりも高いな」と感じた人もいるでしょう。
なぜコーチング費用は高いのでしょうか?
コーチングの費用を左右する要因は主に次の4つです。
【コーチング費用を左右する主な要因】
- 専門性の高いコーチの価値
- セッション外の対応・準備
- 一度のセッションに参加する人数
- コーチ自身の考え方
専門性の高いコーチの価値
専門性の高い技術を持っているコーチは、料金設定も高くなりやすいです。
その反対に、ライフコーチングやキャリアの悩みなどの一般的な内容の場合、手頃な価格のコーチングでも十分な効果を得られるかもしれません。
コーチが駆け出しで、まだクライアントを集めている段階は、安くクライアントを募集しているケースもありますが、専門性に応じて相場も高くなる傾向にあります。

資格や専門的なスキルを持っているコーチは、相場よりも費用が高くなることもあります。
セッション外の対応・準備
コーチングの1回のセッションは、45分〜90分程度のケースが多いです。
1時間のセッションで1万円と考えた場合、高いと感じるかもしれませんが、コーチの仕事はクライアントと直接会っている時間以外もあります。
例えば、1回のセッションは1時間でも、クライアントの目標を達成するためにさまざまな準備を行いますし、メール・チャットによる相談に対応してくれるケースもあります。
もしセッション外の対応・準備に3時間をかけていたなら、1時間1万円のコーチングも2,500円/ 時間の単価になります。
コーチによって「準備にどのくらいの時間をかけているか?」「メール・チャットで質問や相談ができるか?」は異なりますが、必ずしもセッションだけの料金ではないことを知っておきましょう。
一度のセッションに参加する人数
コーチングのセッションは、基本的にコーチとクライアントのマンツーマン形式です。
グループワークなどを採用した少人数で受けるコーチングも存在しますが、マンツーマンが主流で、このセッション形式も費用が高額になりやすい理由のひとつになります。
前述のとおり、コーチはセッション以外の時間にも準備・対応が必要です。
マンツーマンでコーチングを行っていく以上、あまりにも低い料金設定にしてしまうと、生計を立てることはできません。
コーチがクライアントと向き合う時間を減らせば、料金設定を下げることもできるかもしれませんが、それではコーチングの本来の目的を達成するのが難しくなるでしょう。
コーチ自身の考え方
コーチングに大まかな相場はあるものの、実際の料金設定はコーチによって異なります。
つまり、コーチ自身の考え方によっても、コーチングの費用は大きく変わってきます。
例えば、「人数を絞って、クライアント一人ひとりに十分な時間をかけたい」と考えている場合、どうしてもコーチングの費用は高くなるでしょう。
また、コーチ自身が「値段に見合った価値を提供できる」と考えているケースも同様です。
コーチングは、コーチの時間をクライアントが買っているようなものなので、コーチが自分自身の時間にどれくらいの価値があると考えているかも料金設定に影響します。
自分に合ったコーチを選ぶ方法
「コーチングに高いお金を払ったのに、思ったような結果が得られていない」
このようなケースは、自分に合ったコーチを選べていない可能性が高いです。
自分に合ったコーチを見つけるうえで、確認すべきポイントについて説明していきます。

コーチ選びは、実際にコーチングを受けること以上に重要です。焦らず、自分に合ったコーチをじっくり選びましょう。
選定ポイント:目的
自分に合ったコーチを選ぶポイントのひとつは「コーチングを受ける目的」です。
抱えている悩みが「職場のことなのか」「家庭のことなのか」「今後の人生のことなのか」によっても選ぶべきコーチは変わってきます。
例えば、働いている業界特有の問題で悩んでいるなら、その業界に精通しているコーチを選んだ方が、成果は得やすいでしょう。
コーチによって得意とする分野は異なるので、コーチングを受けようと思った動機に合致したコーチ選びになっているかを確認してください。
コーチングを受ける目的は、「独立したい」「恋愛が苦手」「キャリアに迷っている」「自分自身の意見を言えない」など人によってさまざまです。
目的が曖昧なままでは、コーチングを受けても十分な効果は期待できません。
まずは、コーチングに興味を持った理由・コーチングを受ける目的をはっきりさせましょう。
選定ポイント:実績
コーチングは、クライアントさえいればいつでも始められるからこそ、コーチのプロフィールを確認して「どのような実績があるのか?」「どのような価値観・信念を持っているのか?」などもチェックしておくことが重要です。
コーチがホームページやFacebookなどのSNSアカウントを持っていれば、プロフィールをすぐに確認できるでしょう。
コーチングにおいてコーチとクライアントの信頼関係は大切で、考え方に共感できるコーチを選んだ方が信頼関係は築きやすいです。
また、コーチングは資格がなくても行えますが、一定のカリキュラムを修了したことの証明になる民間の資格は存在します。
例えば、国際コーチ連盟(ICF)には、ランクの異なる3種類の認定資格があります。
ICFの認定資格は規定のトレーニング時間・コーチング経験がなければ取得できないため、一定以上の実力を持っている証明になるでしょう。
実績が少ないコーチ・資格を持っていないコーチはダメというわけではないものの、資格を持っていて、多くの実績があるコーチを選んだ方が失敗は少ないです。

選定ポイント:相性
コーチングで結果を出すためには、お互いに信頼して、本音で話せるような関係を築く必要があります。
クライアントの本心を聞き出すというのもコーチのスキルですが、お互いの相性も重要です。
無料体験や通常よりも安くコーチングを試せる機会があれば、実際に利用してみて、コーチとの相性を判断してみてください。
また、コーチングの無料体験は「コーチングそのものが自分に合っているサービスなのか?」を判断するうえでも有効です。
コーチングは、1回のセッションで成果が得られるものではなく、3ヶ月〜半年程度の期間でセッションを継続するケースが一般的です。
コーチングを十分に活かすためにも、無料体験などでコーチとの相性を見極めましょう。

コーチングが効果的なものになるかは、コーチのスキル・実力だけでなく、クライアントとの相性も重要になります。
費用を最大限活用するためのポイント
コーチングに支払う費用を最大限活用するためのポイントは以下の4つです。
【費用を最大限活用するためのポイント】
- 自己投資の考え方で判断する
- 合わないコーチを避ける
- コーチングを受ける目的を明確にする
- コーチングを受ける日以外の過ごし方も意識する
自己投資の考え方で判断する
コーチングを受けることは、自己投資の一種とも考えられます。
実現したい目標や解決したい課題があり、その達成のために自分自身に投資しているという考え方です。
例えば、「会社から独立したものの、思ったような売上が上がっていない」という悩みを持っているとします。
この場合、半年のコーチングに20万円を払ったとしても、その後の売上が月2万円ほど上がるなら1年以内に元が取れる計算になります。
このように分かりやすく結果が出るケースばかりではありませんが、コーチングを継続して受けている人の中には、費用対効果の高い自己投資と考えている方も多いです。
また、「部下とのコミュニケーションに悩んでいる」という場合、コーチングの費用とその問題が解決された未来を天秤にかけて考えてみましょう。
その金額を払ってでも解決したいと思えるなら、必要な自己投資と考えられます。
合わないコーチを避ける
繰り返しになりますが、どうしても合わないコーチもいます。
また、「話を聞いてくれない」「アドバイスが多い」などコーチとしてのスキルが不十分で、十分な信頼関係が築けないケースもあるでしょう。
コーチングを受けるための費用は安くありません。
加えて、コーチングは短期間で成果が出にくいものです。
合わないコーチとのセッションを継続するのは費用対効果が悪いため、無料体験などを活用して、自分に合ったコーチを見つけてください。
コーチングを受ける目的を明確にする
「なぜコーチングを受けるのか?」が曖昧だと、成果を得られたのかどうかが判断できませんし、コーチングは受けるだけで自分自身が大きく変化していくというものでもありません。
コーチが行うのは、クライアントが目指す姿を明確にして、行動を変容させるための支援です。
コーチはクライアントとのコミュニケーションを通して、クライアントの考え方・行動の選択肢を増やして、自発的かつ効果的に動けるように成長を促します。
あくまでも支援なので、クライアントの主体性がなければ目標は達成できません。
コーチングを受ける目的を明確にしておけば、セッションの質は上がり、自身の変化を認識しやすくなるでしょう。
コーチングを受ける日以外の過ごし方も意識する
コーチングは月に1、2回の頻度で1時間程度のセッションを行うケースが多いです。
ただし、その時間だけで自分自身の目標を達成できると考えてはいけません。
セッションの中で考えたことを、次回のセッションまでに実践して、その過程や結果についてコーチと共有することが大切です。
コーチは、目標達成のための具体的な方法を示してくれるわけではないので、セッション外の時間の過ごし方も意識しましょう。
漠然とコーチングを受けているだけでは、自身の変化を感じられないままセッションの回数が増えていき、無駄な出費になってしまいます。
個人事業主・法人のコーチング費用の経費処理について
業務で必要になり、コーチングのサービスを利用する場合、経費として処理できる可能性があります。
コーチング費用を経費処理する際のルールについて説明していきます。
個人事業主や法人がコーチングの費用を経費にするときは、勘定科目として「研修費」や「支払手数料」「外注費」などが使われます。
この点はセミナーの受講料やコンサルタント料の仕訳と同様です。
勘定科目を決める際に重要なのは、統一性を持たせることです。同じ内容の経費なのに年によって勘定科目が変わるのは良くありません。
また、コーチングの内容が事業と無関係の場合、経費として認められないこともあるので注意してください。
例えば、個人事業主が事業以外の内容でコーチングを受けるケースは、経費にならないことも考えられます。
個人事業主・法人の方で、コーチング費用の経費処理に迷ったときは、税理士などの専門家に相談するようにしましょう。
コーチングの費用に関するよくある質問

国際コーチング連盟(ICF)の認定資格で最初に取得できるACC(アソシエート認定コーチ)は、少なくとも60時間以上のトレーニングと100時間以上のコーチング経験が要件になっています。
コーチングの国際水準として定められているこの資格は特に、コーチのスキル・経験を判断する材料になるでしょう。
結論|コーチング費用を投資に変える
コーチングの費用はコーチによってさまざまです。
相場は1セッションで1万円〜3万円ですが、コーチングの種類や具体的なサービス内容などによっても変わってくるでしょう。
そこで重要なのがコーチング費用を投資に変えるという考え方です。
コーチング費用は自己投資のひとつと考えることもできます。
コーチングを受けることで目標を達成できて、今後の人生がより良くなるなら費用対効果の高い自己投資になるケースが多いです。
費用対効果を高める選び方と使い方
費用対効果を高めるためには、コーチングを受ける目的を明確にして、自分に合ったコーチを見つけることが重要です。
目的が曖昧な状態でセッションを継続しても、十分な効果は得られません。
また、コーチとクライアントの信頼関係も大切であり、セッションの中で「本音で話せない」「価値観が合わない」と感じたときは、コーチを変更することも検討しましょう。
コーチ・コーチング会社によっては、無料体験コースを提供しているケースもあります。
「コーチとの相性を確認したい」「コーチングが自分に合っているかを見極めたい」という人は、無料体験を受けてみてください。
CAM Japanの紹介
「コーチングについてもっと詳しく知りたい」「コーチングできるようなコミュニケーション力を身につけたい」という場合は、スクールでコーチングを学ぶという選択肢もあります。
CAM Japanは国際コーチング連盟(ICF)認定のコーチングスクールで、相場よりも安い価格で資格取得のためのトレーニングを受けられます。
コーチングに関するオンライン説明会も実施しているので、まずは公式LINEアカウントで説明会の日程や詳細を確認しましょう。