コーチングは人材育成やマネジメントの手法として近年注目を集めており、コーチングの資格取得を検討している方も増えています。
ただ、「コーチングの資格って本当に必要?」「どの資格をとれば仕事に生かせるの?」「勉強して後悔しない?」など、疑問や悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
この記事では、コーチング資格の概要をはじめ、種類、必要性、難易度、条件、費用などについて詳しく説明します。
さまざまなコーチング資格を紹介しているので、どの資格を取得すればよいか迷っている方もぜひ最後までご覧ください!
【この記事で分かること】
- コーチング資格は基本的に民間資格で、主に国際コーチング連盟(ICF)認定資格、ICF認定スクールの独自資格、ICF非認定スクールの独自資格に区分されます。
- ICF認定資格は国際的に信頼されており、取得することで実践スキルの向上が期待できます。
- キャリア形成やスポーツ、子育てなどさまざまなジャンルのコーチング関連資格もあります。
- 資格ごとに費用や取得期間が異なるため、目的に合った資格を選ぶことが重要です。

日本で18校しか認められていないICF認定コーチングスクール代表の浅井が分かりやすく説明します!
コーチング資格とは?
コーチングは社会で広く活用できる手法であり、コーチング資格も数多く存在しています。
資格を取得して後悔しないためには、種類や必要性について知ることが先決です。
まずは、コーチング資格の種類や必要性について解説します。
種類
コーチは英語でCoachと表記され、語源は馬車といわれています。高性能な馬車を生産するハンガリーのコチ(Kocs)という地名が由来です。
馬車は要人をその人が望む場所に送るための存在であることから、コーチングは現在の状況をふまえて理想やゴール、目標達成に導くための支援という意味で使われるようになりました。
コーチングの意味から分かる通り、コーチングはさまざまな分野での支援に役立つため、資格も細分化されており、概要を把握しづらくなっています。
全体像を理解しやすいよう、コーチングの資格を大まかな種類に分けると下記の通りです。
資格・認定発行元 | 資格名 | 知名度・信頼度 | 会員数 |
---|---|---|---|
国際コーチング連盟(ICF)認定資格 | ICF認定資格 | 非常に高い | 約6万人 |
ICF認定スクールの独自資格 | 各スクールによる | 基本的には高い | 各スクールによる |
ICF非認定スクールの独自資格 | 各スクールによる | 業界外では通用しない、また業界内でも低いとみなされる場合もある | 各スクールによる |
※2025年7月現在
国際コーチング連盟(ICF)認定資格
国内外で圧倒的な信頼と知名度を誇るコーチング業界最大級の非営利団体である国際コーチング連盟(ICF)が認定する資格です。
ICF認定資格は取得のハードルが高いため、専門性や実践スキルの取得を含めてコーチングの仕事を本業や副業にしていきたい人におすすめです。
ただ、コーチング単体を仕事にしたい人だけではなく、「本業のマネジメントで活かしたい」「コミュニケーションのために勉強したい」といった目的の方にもおすすめです。

せっかくコーチングを身につけるならば、どんな目的であれ、国際標準で質の高い学びから受けるに越したことはありません。
ICF認定スクールの独自資格
ICF認定資格以外に、ICFから認定を受けているスクールが独自で発行する資格です。
ICF認定を受けているので世界水準での学びを証明しやすくなっています。

取得条件はそれほど厳しくなく、無理せずに信頼性の高い資格を取得したいと考えている人におすすめです。
ただし、資格の有効性はスクールの知名度に応じて変わります。
ICF非認定スクールの独自資格
ICFの認定を受けていないコーチングスクールが独自に発行している資格もあります。
スポーツや子育てなど、コーチングとほかのジャンルをかけあわせた資格が多い傾向です。

ひとまずコーチングを学びたいと考えている人や、自分の仕事に関連する資格に興味がある方などにおすすめです。
なお、権威性はスクールの知名度や信頼度によって左右され、業界外では通用しなかったり、業界内でも低いとみなされたりする場合もあります
必要性
前提として、コーチングの資格は基本的に国家資格ではなく、民間資格である場合がほとんどです。
弁護士や税理士のように資格なしでは業務ができない独占資格ではありません。資格がなくてもプロコーチを名乗って活動することもできます。
ですが、実際には資格なしでプロコーチとして活動することは難しいでしょう。
クライアントがコーチに依頼する際、どれだけ学んできたのか、どこで学んできたのか、どれだけの実績があるのかを確認します。
ICF Japanのリサーチでも証明されており、「クライアントの85%が、コーチが認定資格を保有していることを重要または非常に重要である」と回答した結果があります。


最終的に実績が豊富で信頼できるコーチング有資格者(特にICF認定資格保有者)が選ばれやすいですね。
コーチングを身につけるメリット
コーチング資格の取得は簡単ではないため、途中で取得を諦めてしまう方も少なくありません。
資格の取得に向けて学習、トレーニングを続けるためには、コーチングを身につけるメリットを明確にしておくことが重要です。
引き続き、コーチングを身につけるメリットを解説します。
目標設定から達成まで支援できる
コーチングを習得することで目標設定から達成まで支援できる技術が身につきます。
コーチングでは対象者の現状や悩み、課題などをヒアリングしたうえで、無理なく達成できるような目標を設定して、モチベーションを保ちながら前向きに行動できるように支援します。
目標設定から達成までを支援する技術は、管理職やチームのリーダー、スポーツのコーチ、スクールの講師など、さまざまな立場で活かすことが可能です。

社会生活を送る中、自分と関わる人の可能性や能力を引き出したい場面で、コーチングスキルは強力な武器となります。組織開発・人材開発で成果を出したいのであれば、コーチングを学ばない手はありません。
他者の学習や成長をサポートできる
コーチングは他者の学習や成長をサポートするのにとても有効です。
世間では、考えなしに新しいことを学んだり、やみくもに理想を追いかけたりして、失敗することがよくあります。
コーチングを学べば、気づきを引き起こす問いかけや、行動の結果を振り返るフィードバックなどによって、人々が正しい努力によって学習・成長できるように支援できます。

誤った努力を続けると結果が出ず、うまくいかない自分を卑下してしまうものです。そのような方々が、コーチングを受けて目標を達成する姿を目の当たりにすると、とてもやりがいを感じますね。
国際コーチング連盟(ICF)認定資格
コーチング資格の種類や必要性、コーチングを学ぶメリットなどがわかり、具体的な資格に興味が湧いてきたのではないでしょうか。
引き続き、ICF認定資格の特徴や取得メリット、難易度、条件、認定方式、費用、取得の流れ、取得までの期間などについて説明します。
特徴
ICFが発行する資格にはACC (アソシエート認定コーチ)・PCC(プロフェッショナル認定コーチ)・MCC(マスター認定コーチ)の3種類あります。
世界166カ国、59,754人が会員として所属しており、日本人全体での資格保有者数はACC 594名、PCC 516名、MCC 69名です。(※2024年2月時点)
まずは基礎レベルのACC(アソシエート認定コーチ)を取得する必要があります。

経験とトレーニング時間などの厳格な条件によって、認定資格をランクアップできる仕組みです。
難易度
ICF資格の中でエントリーレベルに区分されるACCは、コーチングの基本概念やスキルを習得してプロコーチとして活動できるレベルの資格です。
初心者でも比較的取り組みやすい難易度とされています。
ただ、コーチングトレーニング60時間以上、コーチング実務経験100時間以上といった条件を満たさなければならず、決して簡単ではありません。

取得するには、モチベーションを維持しながら、計画的に学びと経験を深めていく必要があります。
条件
ICF認定資格を取得するための主な条件は下記の通りです。
資格名 | ACC (アソシエート認定コーチ) | PCC(プロフェッショナル認定コーチ) | MCC(マスター認定コーチ) |
---|---|---|---|
満たすべきトレーニング時間 | 60時間 | 125時間 | 200時間 |
必要なコーチング経験 | 8人以上のクライアントと最低100時間のコーチング | 25人以上のクライアントと最低500時間のコーチング | 35名以上のクライアントと最低2,500時間のコーチング |
必要なメンターコーチング(有資格者コーチからの指導) | 10時間 | ||
パフォーマンス評価(コーチング実技試験) | 記録されたコーチングセッションについて合格点の取得 | 記録された2つのコーチングセッションについて合格点の取得 | |
ICF認定資格試験 | 筆記試験に合格 |
※2025年7月現在

ICF認定スクールでトレーニングプログラムを受講し、その後ICFへ関係書類の提出や試験の申し込みを行うのが資格取得までの大まかな流れとなります。
取得メリット
ICF認定資格を取るメリットは下記の通りです。
- 資格取得の過程で自信がつく
- クライアントから信用してもらうきっかけになる
- 学習のペースメーカーになる
- コーチングのスキルを体系的に効率よく学べる
- 幅広いケーススタディが学べる
- 資格保有者同士のコミュニティに参加できる
- 資格に関連する団体のサポートを受けられる etc.

条件が厳格で取得者の人数も少ないため、資格の希少性は非常に高いです。取得すれば、コーチングの専門家として自信を持って活動できます。
認定方式
ICF認定スクールには、認定方式(簡単にいうとランクのようなもの)があります。
2021年から認定方式が移行期間中で、2024年の時点では新旧の表記が共存していて少しややこしく感じるかも知れません。
【新しい認定方式】
- Level1
- Level2
- Level3
【旧来の認定方式】
- ACTP
- ACSTH
- CCE
資格取得を目指すのであれば、Level1~3の認定を受けているスクールを選べば問題ありません。

もしまだ古い表記の場合、「新しい認定方式ではどれに当たりますか?」と確認することが大事です。
費用
資格取得にかかる費用は、認定スクール受講料とICF資格申請費用の合計額です。
ICF資格申請費用は一律(約300米ドル)ですが、認定スクールの受講料はスクールごとにさまざまです。
ここでは、認定スクールの中から価格帯別にいくつかのスクールをピックアップして簡単な比較をしていきます。

日本国内の認定スクールについては、ICF JapanのICF認定スクール/認定プログラム提供団体から確認できます。
スクール名 | ICF資格取得にかかる講座費用 |
---|---|
※ CAM Japan | 498,000円 |
コーチ・エィ アカデミア | 1,650,000円 |
CTIジャパン | 1,507,000円 |
銀座コーチングスクール | 567,180円~609,400円 ※国際資格取得コース(ICF レベル1) |
※2025年7月現在
※CAM Japanの講座費用は2025年10月末までにお申し込みいただいた場合の価格です。11月1日以降は価格が改定されるため、少しでもご検討中の方は、早めの説明会(無料)へのご参加をおすすめします。
たくさんあるICF認定コーチングスクールの中からどうやって選べばいいのか、おすすめのコーチングスクールをまとめた記事もぜひご参考ください。

取得の流れ(ACC)
ICF認定資格はICF認定プログラム経由と非認定プログラム(ポートフォリオ)経由で取得できます。
こちらでは、ICF認定資格の基礎レベルにあたるACCについて、資格取得までのおおまかな流れをパターン別に説明します。
ICF認定プログラム経由
ICF認定プログラム経由の取得の流れは下記の通りです。
ICF認定スクールにて、所定時間のトレーニング(講座の受講など)を受ける必要があります。ACCの場合は60時間以上のトレーニング時間を満たさなければなりません。
スクールでのトレーニング以外に、100時間以上のコーチング経験を満たす必要があります。
ICF認定のメンターコーチから、10時間以上のメンターコーチング(フィードバック)を受ける必要があります。ACCの場合、メンターコーチは、ACCを取得して1回以上更新している(3年以上の経験がある)、またはPCC以上を保有しているコーチであることが要件です。
パフォーマンス評価のために、コーチングセッションの記録(録音など)1回分を提出します。記録されたコーチングセッションはICFアセッサーが確認します。
よりわかりやすいよう一例として、ICF認定スクールCAM Japanにて「ICF資格取得コース」を受講した場合の、ACC資格取得までの流れも下記の図にてご紹介しますので、ぜひご参考ください。
【CAM JapanでのACC取得までの流れ】


CAM Japanのより詳しい内容については下記公式WEBサイトよりご覧ください。
非認定プログラム(ポートフォリオ)で申請
ICF認定資格は、ポートフォリオを作成して申請することも可能です。
独自の学習歴で申請するルートであり、自分が受けた研修がICFに認定されていない場合や、複数の学習経験を組み合わせて必要時間を満たした場合に検討します。
ICFに対して自分が受けた研修カリキュラムの内容がICFの基準を満たしていることを英語の資料で細かく提出します。

録音審査やメンターコーチングも別途実施し、メンターコーチの情報や録音、トランスクリプトなどを証跡として提出する必要があります。
審査料はほかのルートよりも高額になり、審査にも時間がかかる傾向だといわれています。
期間
ICFに申請を行った後の審査期間はパスによって異なりますが、4〜14週間となっています。
ただし、スクールやコーチングの実践期間も必要となるため、実際はそれ以上の期間が必要です。

仕事をしながら取得を目指す場合だと、半年以上はかかると考えておいたほうが良いでしょう。
ICF認定スクールが独自発行する資格
続いては、ICF認定スクールが独自発行する資格についてご紹介します。
CAM Japan認定資格(CCAP)
CAM Japanは、コーチングの本場アメリカで20年以上の歴史があるICF認定コーチングスクールの日本支部です。
認定スクールの中でも低価格なこと、本質的な学びを重視していることが特徴で、授業はすべてWeb会議ツールを使ってオンラインで行われます。
CCAP(Certified Coach Approach Practitioner)コースは、コーチングを実践的に使えるまで体系的に学べる資格取得コースです。
コーチングの定義やコーチとしての在り方、ICF倫理規定などを学び、コースの受講後にはCCAP資格が授与されます。
1回あたり1時間30分の授業が16週、その後11時間のグループワークと3ヶ月間にわたる認定コーチのコーチング演習を行うため、資格付与までは7ヶ月ほどかかります。
資格名 | CCAP |
---|---|
運営団体 | 株式会社co-ne |
費用 | CCAPコース:308,000円 |
条件 | 特になし |
試験 | 特になし |
学習期間 | 資格取得:約7ヶ月 |
難易度 | 初級レベル |
CTI認定資格(CPCC)
CTIはアメリカを中心にコーチング運動を急速に発展させた世界初のコーチトレーニング機関です。
CPCC(Certified Professional Co-Active Coach)という独自資格を認定しています。
ICFの認定を受けた世界で最初のカリキュラムとして有名な、コーアクティブ・プロフェッショナル・コーチトレーニングを通じて取得できる資格です。
プログラムは5つのコースからなるコアコースと上級コースに分けられ、両方を受講した上でCTIが実施する口頭試験(日本語)に合格すると、CPCCを取得できる仕組みとなっています。
資格名 | CPCC |
---|---|
運営団体 | 株式会社ウエイクアップ |
費用 | 計6コース:1,507,000円(税込) |
条件 | ・基礎/応用コースをすべて受講して修了 ・有料クライアントを5名以上持っていること ・CPCCかつPCCの資格を持つコーチをつけている ・計100時間のコーチングを実践 etc. |
試験 | 口頭試験 |
学習期間 | 講座受講:約6ヶ月 |
難易度 | 上級レベル |
一般財団法人生涯学習開発財団(コーチエイ)認定資格
コーチ・エィ アカデミア(コーチングの本質を理解してマネジメント力を高めるプログラム)での学びを通して受験できる資格で、一般財団法人生涯学習開発財団の後援を受けて1998年にスタートした日本で最初の「コーチ認定制度」です。
初級者向けの認定コーチ資格、中級者向けの認定プロフェッショナルコーチなどを取得できます。
仕事やマネジメントの中で部下や相手の主体性を引き出しながら、目標達成や成長を促すことができる「コーチング型マネージャー」のための資格となっているため、主に企業内の管理職に適した資格でしょう。
プログラムを通してコーチングだけではなく、状況や相手に合わせて、指示・ティーチング・アドバイスなどのさまざまな関わりを効果的に活用することで、部下の育成や、組織の活性化、目標達成の実現に貢献できるようになります。
資格名 | 認定コーチ | 認定プロフェッショナルコーチ |
---|---|---|
運営団体 | 株式会社コーチ・エィ | |
費用 | 1,100,000円(税込) ※資格受験料込み | |
条件 | ・coachAcademiaのモジュール01〜08を履修している、または、DCDクラスの01-24を修了している ・1対1のコーチを1クール(10回)以上受ける ・5名以上のクライアントと、それぞれ継続して10回以上のコーチングを実践 etc. | ・認定コーチ資格を有している ・coachAcademiaのモジュール01〜20を履修 etc. |
試験 | 通年試験 | |
学習期間 | 講座受講:約12ヶ月 | |
難易度 | 初級レベル | 中級レベル |
東京コーチング協会認定資格(TCAAC・TCACP)
東京コーチング協会は、「本物のコーチの育成」を理念にコーチ養成・資格取得支援を目的としたコーチングカレッジを運営している協会です。
各種コースを修了することでTCAACとTCACPの独自資格を取得できます。
TCAACは、コーチングの基本原理に対する理解や、コーチのマインドセット、コーチングの基本スキルなどを証明できる初級資格です。
TCACPは、実践的な場面におけるコーチングの考え方とスキルに加えて、コミュニケーション力と思考力まで証明できるエキスパート資格です。
資格名 | TCAAC | TCACP |
---|---|---|
運営団体 | 一般社団法人東京コーチング協会 | |
費用 | ・ビジネスコーチングベーシックコース:440,000円(税込) ※入会金込み受験料:44,000円(税込) | ・ビジネスコーチングベーシックコース:440,000円(税込) ※入会金込みビジネスコーチングプレゼンスコース:302,500円(税込) ・ビジネスコーチングアドバンス コース:415,800円(税込) ・受験料:44,000円(税込) |
条件 | ・TCA正会員 ・ビジネスコーチングベーシック修了 ・100時間のセッション終了 ・10時間以上の有料メンターコーチングの受講 etc. | ・TCA正会員 ・ビジネスコーチングベーシック修了 ・ビジネスコーチングプレゼンス修了 ・ビジネスコーチングアドバンス修了 ・700時間のセッション終了 etc. |
試験 | 録音審査および筆記試験 | 録音審査 |
学習期間 | 講座受講:60時間以上 | 講座受講:127時間以上 |
難易度 | ベーシックレベル | プロレベル |
共創コーチ養成スクール認定資格
共創コーチ養成スクールは、相手でだけでなく自分も活かしながら、掛け算で新しい価値を作り出す「共創コーチ」を輩出するコーチングスクールです。
共創コーチング資格という独自資格を認定しており、100時間を超える豊富な知識と演習を通して体系的にコーチングのプロセスを学び、相手と自分の両方に役立つスキルを習得できます。
資格名 | 共創コーチング資格 |
---|---|
運営団体 | 共創コーチング株式会社 |
費用 | ・共創コーチ基礎コース:330,000円(税込) ・共創コーチ養成コース:330,000円(税込) ・試験受験料:22,000円(税込) |
条件 | ・共創コーチ養成コースの科目を修了履修している ・パーソナルコーチング3名以上のコーチングセッションを経験 etc. |
試験 | ・筆記試験 ・実技試験(ズームで1時間程度) |
学習期間 | 講座受講:100時間 |
難易度 | 実践レベル |
銀座コーチングスクール認定資格
全国に30箇所以上の拠点があり、日本のコーチング業界では老舗と言える銀座コーチングスクールが発行する資格です。
プロコーチとして、有料のコーチングセッションを提供するのにふさわしいレベルに達していることを認定する内容となっています。
GCS認定コーチとGCS認定プロフェッショナルコーチといった独自資格を取得可能です。
資格名 | GCS認定コーチ | GCS認定プロフェッショナルコーチ |
---|---|---|
運営団体 | 銀座コーチングスクール | |
費用 | ・GCSコーチングクラスA~D+認定試験:231,990円 ・GCSコーチングクラスJ〜K:247,665円 | 要問い合わせ |
条件 | ・GCSコーチングクラスA~Dのすべて、または国際資格取得コースのクラスJ・Kに出席し、修了証を授与されている ・コーチとして5名以上に対するコーチングセッションを経験 etc. | ・GCS認定コーチ資格取得後、1年以上を経過 ・100時間以上のコーチングセッション経験(そのうち75時間以上は有料セッション) ・有料セッションのクライアント数が8名以上 etc. |
試験 | ・筆記試験 ・実技試験(録音提出) | 要問い合わせ |
学習期間 | 講座受講:40時間 | 資格取得:1年以上 |
難易度 | プロレベル | 上級プロレベル |
LIFE COACH WORLD認定資格
LIFE COACH WORLDは、想い描いた人生を自由に悠々と生きられるようにサポートするライフコーチの育成スクールです。
ライフコーチワールド(LCW)認定ライフコーチという独自資格を認定しています。
対人支援に必要なコーチとしてのスキルだけでなく、自分自身が自分らしい人生を生き抜いていることを証明できる資格です。
資格取得後はライフコーチの育成に携わるトレーナーやメンターコーチを目指すこともできます。
資格名 | ライフコーチワールド(LCW)認定ライフコーチ |
---|---|
運営団体 | 株式会社プラス・スタンダード |
費用 | 440,000円(税込) ※Zoom校の場合は550,000円(税込) |
条件 | ・ライフコーチトレーニングを修了 ・2人以上のクライアントにコーチングを実施(1人あたり継続して月2回以上のペースで4ヶ月以上かつ6.0時間以上) ・メンターコーチによるセッションを受けている(月2回以上のペースで4ヶ月以上 6.0時間以上) |
試験 | 要問い合わせ |
学習期間 | トレーニング時間:約60時間(約半年) |
難易度 | 初級コーチレベル |
CRR Global Japan認定資格
CRR Global Japanは、システムコーチング「ORSC(Organization & Relationship Systems Coaching)」を広めている団体です。
システムコーチングでは、2人以上の人間によって成立する関係性すべてを1つの有機体と捉えて行動変容を起こします。
ORSCC(Organization and Relationship Systems Certified Coach)という独自のコーチング資格を認定しています。
取得すれば、組織やチーム、家族などあらゆる関係性を深く理解したエキスパートであることを証明できるでしょう。
資格名 | ORSCC |
---|---|
運営団体 | CRR Global Japan合同会社 |
費用 | ・基礎コース:110,000円 ・応用シリーズ:792,000 円 ・プロフェッショナル実践コース:1,265,000 円 |
条件 | ・基礎コースの受講 ・応用シリーズの受講 ・プロフェッショナル実践コースの受講 etc. |
試験 | 要問い合わせ |
学習期間 | コース受講:約1年 |
難易度 | エキスパートレベル |
ICF非認定コーチングスクール発行の独自資格
引き続き、ICF非認定コーチングスクール発行の独自資格についてご紹介します。
トラストコーチングスクール(TSC)認定資格
資格発行団体のTSCは、10年以上の実績と5,000人以上の第一線で活躍するビジネスパーソンに選ばれ続けてきたコーチングブランドである、コーチングトラスト社が2015年にスタートしたスクールです。
世界数カ国にいるTSC認定コーチから直接講座を受講する方式となっており、受講完了後以下の2種類の資格を取得できます。
資格名 | TCS認定コーチ | TCS認定プロフェッショナルコーチ |
---|---|---|
運営団体 | 一般社団法人トラストコーチング | |
費用 | 累計受講費用:219,400円 | 累計受講費用:384,400円 ※初回試験無料 |
条件 | アドバンス講座修了者 etc. | 認定コーチ資格保有者 etc. |
試験 | 要問い合わせ | ・筆記試験 ・二次試験 ・三次試三次試験 |
学習期間 | 講座受講:6~8時間 | 講座受講:9~11時間 |
難易度 | 初級コーチレベル | プロコーチレベル |
日本コーチ連盟認定資格
日本コーチ連盟は、「他者と能力を活かしあえる」技術であるコーチングの研究・普及を目指す団体です。
認定コーチング・ファシリテータ資格は、パーソルコーチとして有料で契約できる目安の基礎レベルの資格となっています。
認定コーチ資格は、連盟が規定するコーチとしてコーチング技能の実践的な水準を満たすことを証明できる資格です。
認定プロフェッショナル・コーチは、本格的にプロとしてコーチングを実施する能力を証明できます。
資格名 | 認定コーチング・ファシリテータ | 認定コーチ | プロフェッショナル・コーチ |
---|---|---|---|
運営団体 | 一般社団法人日本コーチ連盟 | ||
費用 | 基礎+応用コース:280,500円(税込) | 専科 心理専修プログラム初級コース:110,000円(税込) | 要問い合わせ |
条件 | コーチ養成プログラム応用コースまでの課程を修了 etc. | ・日本コーチ連盟の会員 ・コーチングファシリテータ資格を取得 ・コーチアカデミー専科心理専修プログラム初級コースを修了 etc. | 要問い合わせ |
試験 | ・学科試験 ・実技試験 | ・論文試験 ・実技審査 | 要問い合わせ |
学習期間 | 講座受講:約6ヶ月 | 講座受講:約3ヶ月 | 要問い合わせ |
難易度 | 基礎レベル | 実践レベル | プロレベル |
コーチング資格の活用方法
コーチングは人々を理想の方向、より良い方向に導く行為であり、さまざまな場面で役立つ支援スキルです。
コーチング資格を活用すれば、仕事やプライベートでより多くの人々を支援しながら、充実した日々を過ごせるようになります。
引き続き、コーチング資格の活用方法について解説します。
キャリア形成の支援
コーチングによって、求職者の長所や短所、価値観などを明らかにして、自分らしく働ける理想のキャリアを実現するための支援をすることもできます。
履歴書や経歴書の書き方のアドバイス、模擬面接の実施など、キャリア支援に必要なスキルまで習得すれば、コーチング資格を活かしてキャリアコーチとして働くことも可能です。

キャリアの悩みを克服した経験があれば、体験に基づく現実的なキャリア目標の設定、アクションプランを提案できるでしょう。
スポーツの指導
一般的にスポーツのコーチは、運動能力を向上させるトレーニングや試合で勝つためのノウハウを選手に指導しますが、厳しい指導に選手がついていけないケースも少なくありません。
コーチング資格を取得していれば、双方向のコミュニケーションによって、選手が無理なく目標を達成できるように導けることを証明できます。

スポーツリームのリーダーや選手からもスポーツの指導をお願いされやすくなるでしょう。
最近はラグビーの分野でもコーチングが注目されており、ラグビー専門のコーチング資格も認知度が高まっています。
各スポーツに特化したコーチング資格も探してみるとよいでしょう。
子育て
コーチングにおける傾聴や承認は、子どもにどのような自分でも受け止めてもらえるという安心感を与える行為であり、親と子が互いに信頼を深めるのに有効です。
資格取得を通して学んだコーチングの考え方を活かせば、子育てがうまくいかずに悩んでいる方に子どもとのかかわり方について的確な助言をしやすくなります。

育児経験のある方がコーチング資格を取得すれば、子育てコーチや子育てカウンセラーを目指したり、育児専門のコーチングスクールを立ち上げたりすることも不可能ではないでしょう。
傾聴や承認については下記の記事で詳しく学べます。

目的別コーチング資格(ICF認定以外)の比較表一覧
さまざまなスクール、団体がコーチングに関連する資格制度を展開しており、キャリアやスポーツ、子育てなど、特定のジャンルに特化したコーチング資格もあります。
自分の境遇にマッチした資格を取得すれば、より多くの人々をコーチングで支援できるかもしれません。
目的別コーチング資格を比較表一覧にまとめたので、気になる資格があればぜひ受験を検討してみてください。
資格の名称 | ジャンル | 概要 |
---|---|---|
JCC資格 | キャリア | 人間の原理原則に基づく本物のリーダーシップを証明できるキャリアコーチ資格 |
スポーツコーチングリーダー | スポーツ | 地域スポーツクラブや学校運動部活動などで安全にスポーツ指導を行うための資格 |
ラグビー指導者資格 | ラグビー | ラグビーの指導、チーム分析、練習計画の策定などを行うための資格 |
認定チャイルドコーチングアドバイザー | 子育て | 子どもの能力を最大限に引き出すチャイルドコーチングを学べる資格 |
英語コーチ | 英語 | コーチング知識を活かして英語学習者の目標到達をサポートするための資格 |
グループエクササイズフィットネスインストラクター(GFI) | フィットネス | フィットネスについて安全で効果的で楽しい指導をするための資格 |
Scholastic Esports コーチ免許 | ゲーム | eスポーツコーチの役割や責任、チームの作り方などを学べる資格 |
JADP認定ビジネスコーチ | ビジネス・仕事 | コーチングによって、職場での円滑なコミュニケーションを促し、ビジネスの生産性を向上させるための資格 |
JADP認定エグゼクティブコーチ | 経営 | 経営者や上位管理職が最善の意思決定を下せるようにコーチングするための資格 |
認定メンタルコーチ | メンタル | 思い込みや信念を見極める方法と制限を解除するNLPコーチングについて学べる資格 |
苫米地式コーチング認定コーチ | 認知科学 | 最先端の機能脳科学・認知心理学など認知科学の成果を盛り込んだコーチングを学べる資格 |
看護コーチマネージャー | 看護 | 看護の現場でコミュニケーションリーダーとして活躍するための資格 |
ホームヘルスコーチ | ヘルス | 健康課題の解決に向けて心身両面からコーチのようにサポートするための資格 |
メディカルコミュニケーションコーチ | メディカル | コーチングで医療従事者や患者、家族などの心理的サポート、目標達成を促進するための資格 |
認定教育コーチ | 教育 | 学校や塾の教職員、保護者などが教育向けのコーチングスキルを習得できる資格 |
アートマインドコーチング | マインド | アートの鑑賞や創作によって観察力や創造力、美意識などを高めるアートマインドコーチングを学べる資格 |
心理カウンセリング1級&コーチング1級 | カウンセラー | 科学的根拠に基づく心理学をベースにカウンセリングとコーチングを学べる資格 |
ホールシステムコーチング認定資格 | 脳科学 | コーチングとNLP、ポジティブ心理学、脳科学を融合したホームシステムコーチングを学べる資格 |
コーチング心理士 | 心理学 | コーチング心理学の基本理論、フィードバックスキルなどを習得できる資格 |
コーチングの資格は独学で取得できる?
そもそもコーチングは一人で行うのではなく、対象者と対話をしながら支援します。
いくら知識を学んでも、対話を経験しなければコーチングスキルの習得は難しく、資格も取得しづらいです。本や動画による学習を一人で続けても対話の練習は行えませんし、フィードバックも受けられません。
コーチングの資格を取得するには、指導者からコーチングを学びながら、グループでアウトプット学習をするのが効率的です。

ICF資格の取得に対応しているCAM Japanでは、クラスや宿題を通して実際にコーチングを行う機会を設けています。
コミュニティも用意されており、相互コーチングを募集して仲間とコーチングを練習することも可能です。
資格取得の流れやスクールごとの違いなど、コーチングや資格、スクール選びの悩み・疑問を解消できる無料説明会も開催しています。
質問がしやすい双方向型のイベントなので、自分の目的に合った資格が何かを直接質問することも可能です。

コーチング資格の取得に向けて一歩を踏み出したい方や、取得したいけれど何から始めるべきか迷っている方、コーチングの資格についてさらに詳しく知りたい方などは、資格取得について考えを深める機会としてぜひ参加してみてください!
まとめ
コーチングを学ぶメリットやコーチング資格の必要性、資格ごとの特徴や実際にかかる費用について詳しく説明してきました。
コーチング資格は必ず取らなければいけないものではありません。独学をすることもでき、無資格でも仕事をすることは可能です。
ただしコーチングを専業にしたい人や深く学びたい人にとって、資格取得は有効な手段といえるでしょう。
発行団体によって資格の有効性や費用、期間は大きく異なるため、資格選びは慎重に行う必要があります。

決して安くはない費用と一定の時間がかかりますので、自分の目的に合った資格を選んでみてください!
コーチング資格に関するよくある質問
本記事を通してコーチング資格に興味が湧いたけれど、資格を取得すべきかまだ迷っている方もいるでしょう。
前向きに資格の取得を検討できるよう、コーチング資格に関するよくある質問に回答します。