メーカーで人材育成の仕事をしながら、2人の子どもを育て、ヨガを日課に過ごすゆうこさん。
“ブラジルの人”として築いてきた人生の軸が揺らいだとき、彼女が出会った次の軸がコーチングでした。
「自分の可能性を最大化させるためには、自分が動かないといけない」と語り、完璧ではない状態をも楽しみながら歩むゆうこさんの、コーチングの学びのプロセスを伺いました。
ゆうこ│会社員
ヨガを日課に、子育てと仕事を両立する日々
⸺いまの働き方・暮らしを教えてください。
メーカーで人材育成の仕事をしています。経営幹部の人材育成に関わる仕事ですね。
プライベートでは、子どもが2人いて、8歳の男の子と4歳の女の子のお母さんです。
趣味は、ヨガが好きで。毎朝10分だけなんですけど、会社に行く前に必ずやっています。
ヨガ自体は前からやってたんですけど、実はコーチングを学んだことで、「習慣化してみよう」と思ったんです。毎日ヨガをやると決めて、やるようになったら、体幹が変わりました!
自分の変化に向き合う時間を毎日持つという意味では、コーチングとヨガはすごくリンクするし、相乗効果があるなと思います。

“ブラジル軸”から離れて見失っていた軸を、コーチングで見つけた
⸺どのような背景でコーチングに出会いましたか?
もともと私は、会社では工場でカスタマーサポートの仕事をしていたんですね。
そこでマネージャーに昇進したタイミングで、会社の研修として、部下との関わり方を学ぶコーチングの演習みたいなものを受けさせてもらって。その時に、「あ、これや!」って思ったんです。コーチングを、もっと深めたいなって。
そこからCAM Japanを探して、学ぶようになって。学んでいく中で、もっと人の成長に関わりたいと思うようになって、人材育成の部門に異動させてくださいってお願いして、今の仕事になりました。
⸺コーチングに出会ったときの「これや!」という感覚は、どのようなものでしたか?
ちょっと話が長くなるんですけど、私、もともとブラジルが大好きなんですね。大学でポルトガル語を勉強して、「ブラジルと日本の架け橋になりたい」って思って生きてきました。もう、”ブラジルの人”って感じで。
実際にブラジルで仕事をしたり、日本に帰ってきて今の会社に入ったのも、ブラジル事業を始めるタイミングでポルトガル語ができる人を探していたから。だから、私の人生の軸はずっと「ブラジル」だったんですよね。
今の会社に入る前、日本に住んでいるブラジル人の方たちと関われる仕事がしたい、という思いがあったので、外国人の子どもを支援するNPOで働いたりもしました。日本に住んでいるブラジルの方って結構多いんですよ。
その頃は、特に子どもの教育に一番興味があって、「人を育てる」みたいなことに関心が向いていたと思います。なので、結婚して、夫の転勤で一度会社を辞めた時に学校の先生になろうかなと思って、教員免許を取ったりもしたんです。
結果的に先生にはならず、今の会社に戻ってきて、英語を使ってカスタマーサポートをする仕事をしました。ただ、語学が好きとか、人とのコミュニケーションが好き、という意味では嫌いではなかったんですけど、ブラジルからは離れてしまったし、「これや」っていう感じではなかったんですよね。
それでも、会社からは管理職になれって言われて。別に管理職になりたかったわけでもないしなあと思ったり…「あれ、私、何がしたかったんやっけ?何のためにこの会社で働いてるんやろう?」という感覚になってしまって。
ブラジル軸です、って言えていたところから、家族軸になって、「じゃあ、自分軸ってどこにあったっけ?」って、分からなくなっていた感じでした。コーチングに出会ったのはちょうど、そんな時期だったんです。
NPOでは外国人に焦点を当てて、彼らが日本で生きていく中で、 「違いがあるからこそ、認め合おう」っていうことをやっていたけれど、そもそも国籍に関係なくとも人はみんな違って、誰だって自分らしさと社会との間でギャップを感じることがある。
でも、誰だってその自分らしさを受け止めて生きていきたいよね、って。「それって、コーチングでできるやん!」と思ったんです。
あのときの「これや!」っていう感覚は、「あ、次の人生の軸、これや!」ってことだったんだと思います。
「学んでも学んでも追いつかない」楽しいループ
⸺実際にコーチングを学んでみて感じることはありますか?
なんかね、今もそうなんですけど、学んでも学んでも追いつかない、っていう感じがずっとあります。「まだまだ学ばないといけないことがいっぱいあるんやけど!どうしよう!」という感じです。
でも、私の本質として、「多様性が好き」とか「違いが好き」ということがあるから、自分にない世界観とか、自分の「今ここ」とは違うものに、すごく興味関心があるんですよね。
コーチングはルーティンにはまらない感じがあるというか、同じことの繰り返しにならない。コーチングは終わらないから、それがすごく楽しい。
どのクライアントさんと、どんな話ができるかも、その瞬間瞬間で全然違って、もうそれ自体が楽しいです。でも同時に、「もっといいセッションにするためには、もっと自分が成長しなあかん」って思う自分もいて。
楽しいけど、まだ足りない、まだ足りないけど、だから楽しい、みたいな楽しいループの中にいる感じ。楽しませていただいています。
アドバイスをしても、行動にはつながらない
⸺コーチングを学ぶ中で難しかったことは?そこにはどう向き合いましたか?
難しかったことはなんでしょうね…ずっと難しいです。今も完成した感じは全然ないですし、完成はしてないし、ずっと難しいなと思っています。
でも、最初の頃は特に、 「この人のために何かしてあげたい」とか、「こうしたらいいんじゃないかな」とか、アドバイスしたくなっちゃう気持ちがすごく出てきていました。「もしかしたら、こういう答えを出したらいいんじゃないの?」みたいな思考が、ものすごく湧いてきていて。
でも、コーチングの実践をやっていく中で、「あ、アドバイスをしても、その人は行動しないな」っていう感覚が出てきたんですよね。人に言われたことって、もしかしたら行動にはあまりつながらないのかもしれないな、って。
それで、「この人はどこに行きたいと思っているんやろう。この人は、どこで覚悟を決める必要があるんやろう」みたいなところに集中することのほうが大事なんじゃないか、って思うようになりました。
もちろん、迷っているときにコーチの視点をクライアントに渡す、みたいなことはあってもいいと思うんですけど、 「こうしたほうがいいんじゃないですか」っていう導き方は、結果的にその人のためにはならないんだな、ということに気づけた感じがしています。
コーチングをやっていて、うまくいくときとうまくいかないときがもちろんあって、再現性を高めるためにはどうしたらいいんやろう、って考えていく中で、そういう気づきにたどり着いたのかなと思います。
まだ、再現性100%とは全然思っていないですけど。それでも、最初の頃に比べたら、その人の考えを一緒に考えていく時間を持てるようにはなってきているのかな、と思っています。
「ほんまなんや!」を体験した習慣化
⸺コーチングを学ぶ中で印象に残っていることは?
私、「コーチングと脳科学」のクラスが本当に大好きだったんですよね。仕事でも、つい脳科学の話をしちゃうくらい。どうやったら、もっと脳科学を知れるんやろう、って思うし、もっと深めたくなっちゃうくらい、すごく好きでした。
あのクラスがあったから、自分の中で「習慣化」ができるようになった気がしています。
人の思考には、神経物質が脳の中であるところから別のところに伝達されて、その伝達の回路が癖になっていく、みたいな流れがあって。その流れを、どうやって変えていくのか、どうやって習慣にしていくのか、という話が、ものすごく役に立ちました。
クラスの中では「脳の回路ができるのに3週間くらいかかる」と言われているという話も聞きました。
そこで、ヨガの先生がYouTubeでやっている「30日チャレンジ」を、毎朝この時間にやる、って決めて、30日間繰り返したんです。そしたら、本当にもうやめられなくなって。今は、やらないことのほうが気持ち悪いくらいです。
学んだことが本当なんやなって実感しているし、すごく役に立っているな、と思っています。
仕事や子育てにも生きている、コーチングの学び
⸺習慣化を実践した経験は、どのように活きていますか?
「脳の癖」を知れた、というのはすごく大きいですね。
例えば、大きな会社だと、入社したときに上司に言われたことが、そのまま思考の癖として刷り込まれていくんですよね。「こうしたら褒められる」とか、「こうしたら評価される」とか。それが個人だけじゃなくて、組織規模で積み重なると、それが組織風土になっていく。
その風土の量産を止めたいとか、組織を変えていきたいならば、やっぱり思考の癖や、脳の報酬のあり方を変えていかないといけないんだなと思うようになりました。
どういう言葉をかけて、どういうときにどう褒められるのか、何が評価されるのか、何を報酬として渡すのか。そういう「脳の習慣づくり」を、組織として変えていかないといけない。
そのためには、在りたい姿をちゃんと描いて、「ここに行きたいから、今のこの思考習慣を変えていこうよ」っていう取り組みが必要なんやな、という見方ができるようになりました。
会社も組織も人が作っている人の集合体だから、こういう脳科学の知識をもって変えられることがあると思うんです。人材育成や組織の取り組みをするのに、この視点があるのとないのとでは全然違う気がしています。
⸺そうした学びを通して、お仕事に対するご自身の変化はありましたか?
私はそもそも、「なんで今の会社で働いてるんだろう?」というところからスタートしていたので。
元々はブラジルが好きで入った会社だったけど、 「あれ、私、好きなことしてないな」って思う時期を経て、今は、「好きなことをやっている」という実感が持てるようになったな、と思っています。
それから、以前はこの会社に対してあまり愛着がなくて、「職場として機能していればいい」「働けていればいい」と思っていたところがあって。 他人事な感じがしていました。
それが今は、「この会社をもっと良くするために、コーチングの知識や自分のスキルをどう活かせるやろう」って考えている自分に気づく瞬間があります。
「これはこの会社のよくないところや」と他人事にしたり、諦めたりするんじゃなくて、 「じゃあ自分に何ができるやろう?」って考えるようになりました。
結局、より良い人生とか、最高の自分に出会うためには、自分が行動しないと変わらないんですよね。何もしなければ、何も変わらないし、自分の可能性を最大化させるためには、自分が動かないといけない。それが、コーチングの本質なんじゃないかなと思っています。
その本質を意識するようになったからか、仕事に限らず、いろんなことが「他人事」から「自分事」になってきた感じがしています。
⸺お仕事以外の場面で、コーチングの学びはどう活きていますか?
そうですね、子どもに対して、怒ることは減ってきていると思いたいです。まだ怒るし、完璧ではないですけど。
でも、 「子どもの人生は子どもの人生だよね」っていう線を、前より引けるようになってきた気がしています。だからといって、「あなたの人生だから、好きにしなさい」って言って勉強しないのを放置するとか、親として無責任になるみたいなことはできないので、そこのバランスは正直、難しい感じですけれど。
それでも、 まずは一度、本人に考えてもらうようになりました。「(習い事を)やらなくていいの?どう思ってる?」って聞くと、「やりたい。続けたい。」って本人が言うことも多くて。自分で決めると、ちゃんとやるんですよね。だから、「こうしなさい」って言う必要が前よりなくなった気がします。
私も、本人の意思や希望を確認して、「本人がやりたいことを実現するために、どんなサポートができるかな」という考え方に変わってきました。それでもし子どもたちの希望や決断が自分の好みじゃなかったとしても、そこはもう仕方ないって思えるようにもなってきました。
「私が子ども達をコントロールするということを、できるだけ減らしたい」という思考になった気がしています。

「違いを受け入れられる世界」の創造を目指して
⸺これからどのようなことに取り組んでいきたいですか?
今は、「もっとコーチングを多様な人に届けたい」っていう気持ちがあって、CAM Japanとも一緒にそこに向けて動き始めているところなので、すごくワクワクしているんです。
もともと、私がこういうことに惹かれるスタート地点は、NPOで外国人の支援をしたい、っていうところにあって。
違いがある人たちが、その違いを理由に排除されるんじゃなくて、受け入れられて生きていける社会をつくりたい、っていう思いがずっとあったんですけど、それは今も変わっていないです。
みんなそれぞれ違っていて、それぞれが「自分らしく、そのままで」受け入れられる世界を創造したいと思っています。
コーチングはその一歩につながるものなんじゃないかな、って思いますし、これからやろうとして動き始めていることも、「違いを受け入れられる世界」につながっていきそうだな、という感じがしていて。それが、すごくワクワクしています。
コーチングを学ぶことは、自分の人生の可能性を最大化すること
⸺改めて、ゆうこさんにとってコーチングを学ぶとはどういうことですか?
そもそもコーチングって、クライアントが自身の可能性を公私において最大化させる、クライアントの価値を最大化させるプロセスだと思うんです。
そのプロセスを自分が学んで、身につけていく中で、「自分自身の可能性を最大化しようとしている私がいるな」と思うようになりました。
自分の価値観に向き合うこともできたし、生きやすくなっている感覚がありますね。コーチングを学ぶことで、自分の人生が、もっと楽しくなる感じがしています。
⸺最後に、この記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。
なんか、そんなに偉そうなことは何も言えないんですけど、一言で言うなら、「楽しいよ!」です。
学ぶって、楽しいですよね。自分の可能性が、どこまでも広がっている感じがして。ぜひ、その可能性を探りに来てほしいなと思います。
コーチングを学ぶことは、自分自身も成長し続けられる感じがするし、お得感ありますよね。(笑)私は、お得やと思っています。
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